秋になると、どんと日本酒らしいお酒が恋しくなる。どんと日本酒らしいお酒と言えば、この生もと、山廃造りの酒たち。なんだか難しそうなテイストが漂っているけれど、生もと、山廃造というのは、とってもプリミティブなお酒であるわけ。
今回、5名の女性が6種類のお酒(表参照)を飲み比べしたところ、それぞれの個性がそれぞれのつまみを引き寄せ、人を引き寄せていた。決め手は酸味。この酸味をどう好むかによって、飲んだ者が手を伸ばすつまみが異なる。
つまみは生?、山廃造りの酒の味を想定して持ち寄ってみた。
例えば、「はやて」はとても軽い酸味なので、私はトマトに手を伸ばす。他4名はきゅうりを塩味でいってベストマッチ。この酸味をクリーミーな酸と表現した者もいる。
「菊盛」は最初は酸味を軽く感じるが、後味もしっかり残るので、きゅうりには醤油があうというのが全員の一致するところ。オイルサーディンよりは、スモークチーズが美味しくなる。
「末廣」は酸味を4名はあまり感じなくて、純米酒独特のコクが勝っているとし、1名は酸味を感じてきゅうりはマヨネーズ味が合うとのこと。
「ずいかん」は酸味とともに甘味を感じた者が3名。酸味とともに辛み、苦味を残したものが2名。人の味覚はそれぞれなのだ。それでも「わさびの茎漬け」を5名とも合うつまみとして上げている
「深山流水」はブランデーのように深みのある酸を感じるという意見にまとまる。山廃ならではの力強さが出ている。炉端漬けがバッチリ!
酸はありながらもどれよりも濃厚で、複雑な印象を残したのが「天狗舞」。単純な味のトマトなどには合わない。ぽん酢や梅味にも合わない。つまみの味が酒に負けてしまうのだろう。燻製チーズやら、にんにく醤油をからめたザーサイなど酒と対決する勢いのあるつまみが、しっくりと仲良くなれた。
今回の生?、山廃造りの酒たちは、予想通りに個性豊か。利き比べ終了後はへとへと。お酒の個性に人間が負けては修行が足りませんね。
つまみ:油揚げのチーズロール、オイルサーディン、牡蠣の燻製、炉端漬け、
燻製チーズ、カマンベール、トマト、きゅうり(塩、醤油、ぽん酢、マヨネーズ)
(次回のテーマは「燗酒」。通人を目指して、利き比べ会にご参加希望の方、募集します。) |